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純粋な商用車とはいえないが、他にもいくつか紹介しよう。これはシトロエンC5ブレークをベースとしたアンビュランス(救急車)。ハイドロニューマチックを使ったシトロエンは、乗り心地の良さから、昔から救急車に数多く使われてきた。その伝統は今も生き続けているというわけだ。ハイルーフはとってつけたような感じだが、リアのランプはちゃんと専用になっている。
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これも商用車。「普通のシトロエンC3じゃないの?」と思った人もいるだろう。たしかに前から見ると日本で走っているC3と変わらないように見えるが……、
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後ろに回ってリアゲートを開ければこのとおり。2シーターなのだ。フリートビークルと呼ばれているこの種のモデルは、他にサクソをベースとしたものもあり、プジョーでは206や307がラインナップされていた。もちろんリアシートはないし、内装は質素だし、エンジンは小さいが、メカニズムはほとんどC3そのままで、価格は安い。日本でもこういう仕様がいいという人がいるかもしれない。