サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームで、フロントのスタビライザー径やリアのクロスメンバーの板圧などはハッチバックと変わらない。ただしフロントがベンチレーテッドの4輪ディスクブレーキは、100kW仕様がハッチバックと共通なのに対し、130kWではフロントのディスク径と厚さが拡大されている。
内装のトリムはエンジンによって違っていて、100kW仕様はブラックあるいはブルーのダッシュボード/シートなのに対し、130kW仕様はハニカムファブリックとシルバーストライプ、レザーのコンビとなる。さらに全車にオプションで、シート、ダッシュボード、ドアトリム、アームレストなどをすべてレザーとしたインテリアも用意されるという。レザーの色はベージュ、ライトグレー、レッド&ブラック、ブラックと多彩で、プレミアムなイメージを強調しているようだ。
デザインそのものはパリサロンで見ていたので予想がついたが、エンジンに206RCと同じ130kW仕様が設定されたのはちょっと驚きだ。でもこのクルマに似合うのは100kW仕様のほうだろう。速さよりも仕立てを楽しむクルマという感じがするからだ。日本仕様がどうなるかはまだわからないが、306カブリオレに匹敵する豊富なボディカラーに、オプションのレザーインテリアを何種類か用意して、ドレッシーな雰囲気を楽しめるようにしてもらいたいものだ。