ルノー/その他のルノー車

ロードインプレッション 2台のルノースポールを乗り比べ(4ページ目)

今年最後のロードインプレッションは、ルノー・ルーテシア・ルノースポールV6と、2.0に設定された限定車「ルノーF1チーム・リミテッドエディション」をお届けしよう。

執筆者:森口 将之


エンジンは今までと同じ。低回転でのパンチ力、中~高回転での滑らかな吹け上がりとフォーンという快音。ホットハッチとして文句のつけようがない。乗り心地は固めだがフラットで、快適という言葉が使えるほどだ。マイナーチェンジ前のモデルと比べると、エンジンやステアリングのレスポンスは少しマイルドになったが、それ以外はあらゆる面で良くなっている。


注目のESPは、乾いた路面ではほとんど出番がない。それだけハンドリングのレベルが高いわけだ。一方濡れた路面ではESPが働き、コーナーでアクセルを踏みすぎたときのフロントのふくらみや、アクセルを閉じたときのリアの滑りが抑えられ、安定した走りを楽しめるようになった。ESP作動中はメーター内の警告灯が点滅するが、それ以外に体感できるものはない。システムの完成度が高い証明だろう。


前で触れたように、ESPキャンセルスイッチも付いているが、解除するのはサーキットなど、特殊な条件のときに限っていいだろう。走りの楽しさを失うことなしに、ポテンシャルを引き上げているからだ。マイナーチェンジで大人っぽさを増したRS2.0にふさわしい装備に思えた。それにしても、同じルーテシア・ルノースポールを名乗りながら、対照的な2台である。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます