5速ATのシフトパターンはP・R・N・Dの4ポジション+マニュアルモード。その奥に見えるのは6連装CDプレイヤーだ。チューナー本体は見えず、メーターに表示されるだけ。操作はなんと、ATセレクターの脇に置いてあるリモコンで行う。これもエスパス3から受け継いだ方式だが、既成概念にとらわれないシステムがいかにもフランス的だ。
エアコンのスイッチもセンターにはない。やはりエスパス3同様、運転席側のドアの脇に位置している。コンパクトだが分かりやすいスイッチパネルだ。助手席側にも温度調節のスイッチがあり、左右別々に温度を設定することができる。
シートベルト内蔵のフロントシートは、見た目同様がっしりとした作り。本革張りということもあって包み込まれるような感触は薄く、サイドサポートもあまり期待できないが、クッションには厚みがあって快適そのものだ。リアの座り心地もフロントと差はない。足元も頭上もスペースには余裕があるが、フロントシート下につま先が入れられるともっと快適になったと思う。