そして昨年発表されたラグナ2ではSRP3に進化した。運転席・助手席エアバッグは2段階膨張式で、カーテンエアバッグも採用。フロントシートのプリテンショナーはダブルとなり、リアシートにもプリテンショナーとロードリミッターが加えられた。アクティブセーフティーではタイヤプレッシャー感知システムまで装備している。ルーテシアなどのコンパクトカーにまでオートライトやオートワイパーを装備するのも、安全重視の現れだ。
こうした取り組みは、5年ほど前からヨーロッパで始まった衝突安全テスト、ユーロNCAPで立証されている。ルノーは98年にメガーヌがクラス最高の4つ星を獲得したのに続き、エスパス、ルーテシア、セニックが立て続けに4つ星を獲得。そして今年は新型ラグナが、史上初の満点となる5つ星を獲得した。
ユーロNCAPの結果だけで安全性が決められないことは分かっている。しかし一朝一夕にしてこの結果が得られるわけがない。ルノーは安全性に関して、ドイツ車やスウェーデン車に負けないぐらい長い歴史と深い経験を持つのは明らかだ。それを宣伝に使うのが遅かっただけのことである。