タイヤが195/50R15から195/45R16になったことで、街中での乗り心地は旧型以上に固くなった。フロントのセッティングを見直したというサスペンションもハードな設定だ。ただしボディ剛性はしっかりしているので、ダイレクトなショックは伝わってこない。旧型同様、実用に使っても不満は出ないはずだ。
東京都心部での試乗だったのでハンドリングを試すことはできなかったが、ステアリングの反応は旧型よりマイルドになったものの、その後のロールは抑えられていて、切ってから曲がるまでの車体の動きが滑らかになった。ブレーキがペダルを踏んだ瞬間に急激に効くことがなくなり、コントロールしやすくなったのも改良に思えた。
顔つきは好き嫌いが分かれるかもしれないが、中身は確実に進化していた。持ち前の楽しさはそのままに、粗削りな部分が消えて、最初から2リッターのホットハッチとして設計されたかような完成度と上質感を手に入れているのだ。旧型に比べて7万円アップの価格は相変わらず安すぎるのでは?と思えた。