輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ジュネーブショー・レポート 3つのミニバンを一挙に紹介(3ページ目)

第72回ジュネーブモーターショーのフランス車は、ときならぬミニバンラッシュになった。市販型のプジョー807とシトロエンC8、参考出品されたルノー・エスパスコンセプトを紹介しよう。

執筆者:森口 将之

シート配置はこちらも2+3+2で、セカンド/サードシートは人数分が独立している点も共通だが、こちらはシートベルト一体型となっている。フラットなフロアはシート固定用の穴の代わりにレールを埋め込んでいて、今まで以上にいろいろなシートアレンジができるようになった、空調も凝っていて、フロントとリアで別々に温度設定ができ、各席の上下に吹き出し口を持つ。

エンジンはヴェル・サティスにも採用されたいすゞ製3リッターV型6気筒コモンレール式直噴ディーゼルターボで、5速のプロアクティブATが組み合わせられる。市販が始まればV型6気筒や直列4気筒のガソリンエンジンも搭載されるだろう。

僕は過去にエスパスには乗ったことがあるが、ミニバンの枠を超えた高速巡航性能と操縦安定性に驚いた記憶がある。多くのミニバンが存在する日本でこうしたモデルを売るのは難しいとは思うが、選択肢のひとつとして用意してほしいものだ。
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