輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ジュネーブショー・レポート 3つのミニバンを一挙に紹介

第72回ジュネーブモーターショーのフランス車は、ときならぬミニバンラッシュになった。市販型のプジョー807とシトロエンC8、参考出品されたルノー・エスパスコンセプトを紹介しよう。

執筆者:森口 将之


PSAグループから送り出されたシトロエンC8とプジョー807は兄弟車。シトロエン・エヴァジオン、プジョー806の後継車だ。旧型はフィアット・グループとの共同開発だったが、今回も同じ。フィアット・ウリッセとランチア・フェドラがフィアット側のモデルだ。

旧型と同じように、デザインはフィアット、メカニズム側はPSAが開発を担当。ちなみにこの2社は小型商業車でも協力関係を結んでいて、最近デビューしたシトロエン・ジャンパー/プジョー・ボクサーもフィアットとの共同開発・生産車だ。

あっさりしたサイドビューやセンターメーターのダッシュボードなど、外観や室内にはフィアットらしさが顔を出している。リアドアは今までどおりスライド式。シート配置は2+3+2の7人乗りで、セカンド/サードシートは人数分が独立しており、折り畳みや取り外しが自由にできる。装備では3列すべてをカバーするカーテンエアバッグがポイントだ。
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