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プジョーとしては初めての電動開閉式メタルルーフだけあって、そのメカニズムにはいろいろと特徴がある。オープンにするときは、トランク内のトノカバーがセットされていることが条件。なおかつ10km/h以下でないと、スイッチを引いても作動しない。作動中に10km/hを越えたときは、その時点で停止するという。
この条件をクリアしていることを確認して、ルーフ内側左右のフックを解除すると、ピーというブザーが鳴って、開けてもいいことを伝えてくれる。そこでスイッチを引くと、前、後ろの順でサイドウインドーが降り、トランクが開き、ルーフが畳まれながら格納され、作業がすべて終わるとまたブザーが鳴って完了を知らせてくれる。閉まるときはこの逆だが、ウインドーは上がってくれない。
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トランクリッドはルーフをしまうときと荷物を積むときで開き方が違うが、それだけではない。なんと開く部分も異なる。荷物を積むときはバンパーのすぐ上から開くが、ルーフをしまうときは真ん中から上だけが開くのだ。そのためリッドを裏から見ると、垂直の部分の内張りがかなり厚いことが分かる。この部分に開閉機構が収まっているというわけだ。そのトランクは、オープン時には使えなさそうに思えるが、実は500ccペットボトルが立てて置けるほどの高さを持つ。意外に実用的だ。
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