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ルーフいっぱいに拡がるツインサンルーフ”スカイドーム”も特徴の1つ。Aキラーからルーフに繋がるラインを残して、その他のルーフ面をサンルーフにしてしまうと手法は、最近のフィアットが好んで用いるものだ。
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インテリアはランチアブランドらしく上質さが際だつもの。特にシート生地のマテリアルや縫製には気をつかっている。オーディオシステムはボーズによる専用設計だ。
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32種類のシートアレンジ、21個の収納スペースと機能性は高い。
エンジンは3種類。100bhpの1.9リッターおよび70bhp1.3リッターの両マルチジェットディーゼルに、95bhpの1.4リッターガソリンエンジンだ。トランスミッションはフィアットのスピードギアに相当するDFNギア(シーケンシャルマニュアル)が組み合わされる。
ややもするとファミリィカーくささがモロだしになってしまうこのクラスに、ランチアというプレミアムブランドが参入することは大いに歓迎したい。日本市場での可能性も、このランチアムーザならアリだと思うのだが。