↑2.5V6。フィンタイプの17インチアルミホールを履く。
大きく、そして縦長になった伝統の楯グリルがまず目に付く。その両脇には従来型のイメージを残しながらも大きくなったヘッドライトが配され、バンパーにも大きな開口部が与えられている。フロントの印象は、猛禽類。どちらかといえば優しい塙のような顔つきだった以前のスタイルよりも随分と獰猛になった。
↑リアはライト回りが新しい。
リアスタイルは一見、何の変化もなさそうに見えるが、オーナーならば一目で違いに気付くだろう。テールランプユニットがさらに内側に延び、底辺が長い台形となった。また、ナンバーの取り付け位置と反射板の位置を下げることによって、リアのボリュウム感が増している。
そして、これらリスタイリングをイタルデザインが行った証として、デザイン・ジウジアーロの青いバッジがサイドターンランプ下に貼られている。ちなみにインテリアに関しては、トリムカラー(アルファテックス)以外にほとんど変更点はない。わずかにダッシュセンター回りが改良された程度だ。
変更点がないといえば、メカニズムやスペックにもほとんど差異はない。
ニュースといえば新世代のディーゼルユニットが搭載されたことが最も大きいものだった。アルファといえどもディーゼルエンジンの需要が大きいヨーロッパ市場において、このことが大々的な試乗会を開く意味になりえることは想像に難くない。
果たして、新ディーゼルユニットを搭載する2.4JTDをマニュアルミッションで乗れば、中低速域においてはほとんどGTAいらずではないか、と思えるほど力強くて速くて乗りやすい具合の良さだった。残念ながら日本市場への導入はないが・・・。
従って、日本市場には従来通り、2.5LのV6+Qシステムと、2LのJTS+セレスピードがまずは導入されることになった。