今年で75回目を迎える、欧州3月恒例の国際ジュネーブモーターショーに出品されるフィアットグループ各社のクルマが判ったので報告しよう。イタリアンカーのトピックスは、何といっても新型MPVが2台ワールドプレミアされること。フィアットウリッセとランチアゼータ改めフェドラだ。
まずはフィアットブランドのブースから覗いてみよう。主役は当然ウリッセだ。中央に設えた傾斜ターンテーブルには鮮やかなレイクブルーの新型ウリッセ2.2JTDが鎮座している。回りにも2台のウリッセ。3.0V624Vと2.0-16Vだ。
1994年に始まったプジョーシトロエングループPSAとのコラボレーションMPV。新型は旧型より大きくなった。全長4.72M、全幅1.86M、全高1.75Mというディメンジョンだ。
欧州ミニバン市場は2001年で35万台、2.5%という成長中のニッチマーケット。ゆえに今回のモデルチェンジには力が入っている。パワーユニットは4種類。136psの2.0ガソリンと204psの3.0V6-24V、それにコモンレールディーゼルターボが新型128ps2.2JTDと109ps2.0JTDだ。最新の安全性能と多彩なシートアレンジが魅力である。
脇を固めるのは好調な販売成績を残している新型コンパクトカー、スティーロ。ブルームイエローの3ドア2.4-20Vセレスピードとスティールグレイの5ドア1.9JTDが仲良く展示されている。その他にアクセサリー付きなど3台のスティロが並ぶ。
プントは新型エンジン搭載モデルをもってきた。1.8L-16Vの5ドアと1.2L-16Vの3ドアを展示している。その他、ムルティプラは2002年モデル。装備内容に変更が見られる。バルケッタナクソス、600ブラッシュ、ドブロマリブスペシャルといったクルマたちも展示されている。