5ドアを選んだのは、3ドアよりもスタイルの完成度が高いように思えるから。昔の日本車ように3ドアありきで無理やり5ドアも作りました、って感じには見えないですから。そういえば、あれをデザインしたダ・シルバおじさんに関する本で98年9月ごろに書かれたものが手元にあるのだけれど、そこには当時まだ未発表の147が部分的に登場していて、彼自身がフルスケールクレイモデルに鉛筆でライン修正を加えるシーンが載っていました。それも5ドアだったような・・・。(ちなみにその本は、Automobilia刊のCAR・MAN第2巻です。166までの彼のヒストリーが見れて面白い!)
いずれにしても、アルファ147は見ても乗ってもワクワクできる、最近のクルマということでは稀有な存在だと思います。今年日本で発売された輸入車まで枠を広げても、クルマとしての完成度が高いクルマは他にもありましたが、自分のクルマにしたいほどドキドキするのって少ないですからね。まあ、これはイタリア車に残された最後の伝統のような気がしますが。お願いだから、ここだけは薄めて欲しくないですねえ。GMさんにも・・・。
147の次っていうと、ランボルギーニムルシエラゴです。あのクルマ、出来上がるまでにデザインに2転3転あったのは有名なお話。はじめはザガードの日本人デザイナーの手になるデザインだったのが(これは試作テストカーまで走っていた)、アウディの買収でボツに。その後、ベルトーネもかんだらしいけど、結局はアウディデザインセンター製になったというものです。