輸入車/注目の輸入車試乗レポート

高価なクラシックカーが真剣勝負する! 考察ミッレミリア2001(3ページ目)

クラシックカーの一大イベントであるミッレミリアが今年も開催された。5月17日の夜にブレシアをスタート。ローマで折り返して19日の深夜に再びブレシアに戻ってくる公道を使ったタイムトライアルだ。ミッレミリアとは、1000マイルの意。つまり、戦前戦後の貴重なクラシックカーが1600kmもの行程をほぼ2日間で走りきるという過酷なものである。

執筆者:西川 淳

スタートの日、車検の間は初夏の日差しが眩しい陽気でしたが、車検が終わる頃になると途端に空が暗くなり始めました。ヨーロッパはサマータイムを実施していることもあって、9時頃まで明るいもの。どうやらスタートは雨になりそうです。

夜8時のスタートは、やはり雨。しかも前が見えない程の大雨です。バルケッタタイプが多いので、見ている方がヒヤヒヤします。あんな高価なクルマたちをびしょびしょにして、しかもそのまま1600kmの旅に出るなんて・・・。

実際、スタートの雨が祟ったのか、今年の完走車は非常に少なく、100台程度がリタイアしたといいます。

翌日、ボクはサンマリノ公国でエントラントを待ちかまえました。山の上にある小さな、そして最も古い国、それがサンマリノです。その頂上にある中世の城跡からは、彼らが登って来るであろうワインディングを全望することができます。耳を澄ますと、聞こえてきました。静かな空気を一瞬つんざく轟音が・・・。

豪雨を走り抜いたエントラントたちが、轟音を響かせながら山を登ってきま
した。
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