この気になる発言に対して、当のモンテゼモロは「13日の投票が終わってからお話しする」と肯定とも否定とも取れる曖昧な態度で新聞記者たちを煙に巻いた。それでも記者たちは引き下がらず、「シューマッハとの契約更新が成立しても、そのときあなたはマラネロ(フェラーリ)ではなくローマ(国会)にいるのですか?」とか「あなたを社長と呼ぶべきか、それとも大臣と呼ぶべきなのでしょうか」など意地の悪い質問を浴びせたが、「次のオーストリアグランプリは、絶対に勝たなければならないレース。だから、今はそのことで頭がいっぱいなのだ」と、あくまでフェラーリ社社長としてのコメントを繰り返した。