イタリアは今、5月13日に行われる上院選挙の話題で持ちきりだ。現政権は中道左派が握っているが、この選挙での勝利を必死とする中道右派の選挙活動がいよいよもって苛烈を極めてきた。
中道右派を構成する政党には、イタリアのメディア王でありサッカーセリエAの名門『ACミラン』のオーナーでもあるシルビオ・ベルルスコーニ氏(元イタリア首相)率いる『フォルツァ・イタリア』が参加しており、中道右派が選挙に勝利すればベルルスコーニ氏が次期イタリア首相になると目されている。
通称カバリエーレ(騎士)と呼ばれているベルルスコーニ氏は、億万長者としてだけではなく名パフォーマーとしても知られている。昨晩(5月9日)も、国営テレビチャンネルの選挙番組で大いに気になる発言をした。
様々な公約を『国民との契約』として、生中継中にこの契約書にサインをするなど選挙戦終盤の大盤振る舞いで番組を盛り上げつつ、新しい内閣にはフェラーリの社長であるルーカ・コルデロ・モンテゼモロ氏を貿易大臣として迎えることを予定している、と発表したのだ。