再設計されたグランカブリオ
4.4L V8エンジンは、最高出力323kW(440ps)/7000rpm、最大トルク490Nm(50kgm)/4750rpmを発生。最高速度283km/h、0-100km/h加速5.4秒を誇る |
ピニンファリーナが手がけたスタイリングは、グラントゥーリズモでもそう感じたのですが、一世代前のクーペやスパイダーよりもちょっとひとクセある印象。ひとつひとつの要素が誇張されていて、より存在感が増しています。これに、4人がゆったりと乗れるシートが確保されています。同じくリリースによると、「後部座席はドライブの“脇役”ではなく“共演者”として位置付けられています」とのことです。
オートマチック・デュアルゾーン・クライメットコントロールは、外気温や太陽光線、湿度に応じて、車内温度や送風レベルを自動的に調整し、常に快適な状態を保つ |
グランカブリオでは、オープントップ化にあたってボディフレームが総合的に見直されています。重量比を最適化するため、特別な素材とテクノロジーを導入。トランクにはSMC(シート成形化合物)を、ボンネットとバンパー・クロスメンバーにはアルミニウムを採用しています。
さらに、前後重量配分はオープン時で前後48:52、クローズド時で49:51を実現。このバランスのよい特性により、ライバーの意思に俊敏に反応するハンドリングを実現しているとのことです。
また、エアロダイナミクスについても、アルミニウムベースのエンジンフロアの開発により、Cd値を6ポイント低減。これにより、コンバーチブルモデルで初めて、空気抵抗係数がソフトトップを閉じた状態(Cd値=0.35)とオープン時(Cd値=0.39)が同等という空力効率を実現しています。
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