マセラティ/マセラティ

マセラティ初4座オープンのグランカブリオ

マセラティ初となる4シーター・オープンのグランカブリオが発売された。これにて、セダンのクアトロポルテ、クーペのグラントゥーリズモ、そしてグランカブリオという三叉槍のフルラインアップが完成した。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

デザインの妖艶さはフェラーリ以上!?

ボディサイズは全長4881mm×全幅1915mm×全高1380mm。ホイールベース2942mm。車両重量1980kg

フェラーリにランボルギーニ、そしてアルファ・ロメオにマセラティ……。まったくイタリアという国は、よくぞこの世に存在してくれたものだとつくづく思います。かつてはフェラーリ傘下に属し、現在ではフィアットの直轄下で、フェラーリとは一味違う超高級スペシャリティカーを世に送り出しているのがマセラティ。価格的にはフェラーリやランボルギーニよりもずっと安く、ポルシェ911の上のほうと同等というイメージで、しかしながらデザインの妖艶さではフェラーリをしのぐものがあるという印象もあります。

そのマセラティから、新型オープンモデル「グランカブリオ」が発表されました。マセラティのオープンモデルというと、かつては「スパイダー」の名称で2シーター・コンバーチブルがありましたが、グランカブリオはマセラティ初の4シーター・コンバーチブルとなります。車両価格は1850万円で、デリバリー開始は6月初旬が予定されています。

安全面では、リアシート後部には「テレスコピック・ロールバー」を配置。緊急事態が想定された時、また車体のサイドやリア部に地面との接地が感じられたときに、ECUによってコントロールされたロールバーが0.19秒で飛び出し、同乗者にかかるダメージを軽減する。ほかにも、追突時のパッセンジャーコンパートメントの変形を抑制する新しくデザインされたリアバンパーサポート、側面衝突の際の陥入を低減するようサイズを拡大したアンダードアのサイドモールディング、革新的な鋳造アルミニウム補強を採用したウィンドスクリーン・ピラー、デュアルステージ・フロントエアバッグなどを採用

ベースは2007年に発売された2+2クーペの「グラントゥーリズモS オートマチック」。440psを誇る4.7L V8エンジンを搭載し、トランスミッションには6速ATが組み合わされます。「ルーフを開ければマセラティ特有のスリリングでエキサイティングなエグゾーストサウンドに包まれます」とリリースに記されています。

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