1.6L+4ATよりも好印象の1.4L+5RMT
ここはスポーツカー&オープンカーの場ではありますが、今回は、とくだんスポーティモデルというわけではないものの、さらなる低価格を実現した気になる存在「207Style 1.4」についてお伝えします。
乗ると、別の機会に乗った1.6Lエンジン+4速ATの組み合わせよりもむしろ好印象。エンジン出力は十分で、しかもギア比がちょうどよく、加速の物足りなさは感じられません。また、エントリーモデルながら、パフドルシフトが備わる点も好印象。ただし、基本はMTなので、つながってしまえばダイレクト感は好印象ではあるものの、全体のスムーズさという点では、どうしてもATと同等というわけにはいきません。とはいうものの、ずいぶんゼロスタートや坂道発進も扱いやすくなっていることには感心させられました。購入検討の際は、ぜひ試乗してみることをオススメします。
乗り心地は、最近ではプジョーの足まわりも、往年の「猫足」の雰囲気がやや薄れてきた印象もありますが、このStyle1.4に関しては、タイヤのパフォーマンスがそれほど高くないこともあってか、往年の猫足と、現代的なスタビリティが上手くバランスされているように思います。正直、308シリーズよりも好印象と感じています。
次ページでクーペ407ほか