輸入車/注目の輸入車試乗レポート

あのカマロが帰ってきた!現代的走りに感服(3ページ目)

新生GMの発足後の初めての新車導入となるカマロが、ようやく日本で発売される運びとなった。しばしのインターバルを経て復活した5代目カマロは、見てのとおり初代をオマージュしたルックスと現代的な走りが特徴。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

LTとSSの差は大きい?

リアビューも力強くワイド&ロー。プラットフォームはキャデラックCTSなどと共通のGMの後輪駆動グローバル仕様がベース
3.6Lモデルでも動力性能にまったく不満はナシ。いたってスムーズ。そもそもセダンのCTSでは上級モデルに与えられるパワーユニットだし、不満のあろうはずもないところですが、さらに、エンジンの鼓動をシャットアウトするのではなく、あえて室内に伝えドライバーに聞かせる演出をしているようにも感じられました。

6速ATにもルーズな印象は皆無で、いまだに4速ATの多く残るフランス車とは大違い。ただし、モード切り替えやブリッピング機能も付かないわけですが、そのあたりはカマロのアメ車らしいおおらかな部分でもあります。もっとスポーツしたければMT(日本仕様に設定なし)があると……。

標準のタイヤサイズはフロント245/45R20、リア275/40R20。写真の21インチ仕様もドレスアップ・アクセサリーとしてオプション設定されている。
上級のSS RSには、前記のとおり6.2Lエンジンが搭載されるほか、足まわりがさらに強化され、LSDも付きます。ブレーキも、LT RSがシングルピストンキャリパーであるのに対し(それでも大きな不満はありませんが……)、SS RSにはBBSのアルミ4ピストンキャリパーが与えられるなど、それなりに差がつけられています。残念ながら今回はLT RSにしか乗れなかったのですが、機会があれば、ぜひSS RSにも乗ってみたいと思います。

商品コンセプトは、「21世紀スポーツクーペの新たな定義」という
アメ車も大好きなガイドですが、カマロが復活したことはもちろん、中身もとても現代的になっていたことをうれしく思います。試乗中も、多くの人から熱い視線が浴びせられていることをヒシヒシと感じました。このクルマが、初代をオマージュしたかどうかとは関係なく、1台のクルマとして気になるからにほかならないでしょう。

GMも新たな一歩を踏み出し、そして復活を遂げたカマロは、実に期待を超えるクルマだったことをお伝えしたいと思います。

シボレー・カマロ公式サイト
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