ハイギヤードブーストの効果は?
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ハイギヤードブーストについて、プレスリリースには「エンジンの中高速域のトルクを一時的に発生させることで、より強力な加速Gの体感と燃費向上を両立させた…」と記されている。燃費…!? |
スペックVでは、インストなどにカーボンの加飾が施される。ステアリング右スポークにハイギヤードブーストのスイッチが付く走りでは、まずは気になっている人も多いであろうハイギヤードブーストについて。これを作動させるには、マニュアルモードで3速以上であることなど、いくつかの条件を満たした上でボタンを押します。するとランプが点滅して準備状態に入り、しばらくするとようやくランプが点灯してブーストアップ状態に入ります。
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最高出力357kW(485ps)/6400rpm、最大トルク588Nm(60kgfm)/3200~5200rpmという、VR38DETTのカタログスペック自体は変わらず。見た目の違いは、標準GT-Rではシルバーであるインテークマニホールドカバーの色が、スペックVでは黒となっている |
サスペンションの減衰力調整機構がなくなり、代わってハイギヤードブーストのスイッチが備わるこのときのエンジンスペックは、最高出力が357kW(485ps)と変わらず、最大トルクが20Nm(2.0kgm)増し、608Nm(62.0kgm)となる状態が80秒間続きます。エンジン保護のため、一度使うと次の80秒はお休みとなります。もともと相当に速いクルマなので、20NmのトルクUPにより、劇的というほど変わるわけではないものの、低中速のトルク感が増すことは体感できます。いずれにしても、とてつもなく速いことに違いないわけですが、個人的には、せっかくこうしたアイテムが付くとなれば、もっと派手に変わることに期待してしまいます……。
チタンマフラー換装によるエキゾーストサウンドも、標準のGT-Rとは明らかに異質。やや音量の増した、チタンマフラーらしい硬質でドライな排気音を奏で、標準GT-Rよりも明らかにスポーティな雰囲気を楽しませてくれます。
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チタンエキゾーストシステムは一式で価格200万円(!)とか次ページでフットワークについて