Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

セダンの形をしたスポーツカー!アウディS4(4ページ目)

8代目アウディA4の登場から1年、スポーティモデルのS4が満を持して発売。新たに3L V6スーパーチャージャーエンジンや、アウディ初のリヤスポーツデファレンシャルを搭載するなど、その走りっぷりが大いに気になる。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

待望のA4本命グレード登場

A4 2.0TFSIクワトロの価格は、セダンが495万円、写真のアバントが513万円
また今回、A4の1.8TFSIと3.2FSIクワトロの間を埋める「2.0TFSIクワトロ」が新たに追加されました。名前のとおり、2Lターボエンジンとクワトロシステムを組み合わせた、A4の中でも売れ筋になると思われるモデルです。

最高出力は211ps/4300~6000rpm、最大トルクは35.7kgm/1500~4200rpmを発生。燃費は10・15モードで12.0km/Lを記録2Lターボというと、先代A4の2.0TFSIと同じエンジンかと思うところですが、可変バルブリフト機構「アウディバルブリフトシステム」が新たに採用されたことがポイント。この恩恵もあって、まずスペック数値からして、1.8TFSIと200ccの排気量差とは思えないほど大きな開きがあります。また、1.8TFSIにはCVTが組み合わされますが、2.0TFSIには7速Sトロニックが組み合わされます。

写真の車両には、専用エアロやサスペンション、5スポーク18インチアルミホイール&タイヤ、スポーツシートなどの付く「S-lineパッケージ」(価格48万円)がオプション装着されている
この日、幸運にも1.8TFSIと比較試乗することができたのですが、動力性能自体は、1.8TFSIでも十分といえます。1.8TFSIと2.0TFSIでは、FFと4WD、CVTとSトロニックという違いもあり、車重が170kgも違うので、スペック値の差ほどの実走時の加速性能差は感じられません。ただし、走りの質感はだいぶ違って、ステアリングフィールひとつ見ても、2.0TFSIのほうがしっかりしています。両車の差については、いずれ何か機会があれば詳しくレポートしたいと思います。

価格差も73万円ということであれば、やはりこの2.0TFSIクワトロこそA4の本命に違いないでしょう。しかし、1.8TFSIもまた、単なる廉価グレードにとどまることなく、今回あらためて「こちらもアリ!」と思わされた次第です。
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