開けても閉めても絶大な開放感
ガラススライディングルーフは、ご覧のようにインナースライドさせることができます。ルーフを開けたときの開放感は、もちろんカブリオレなみとまではいえませんが、カレラのサンルーフ付きとは比べるまでもありません。空力特性についてもしっかり検証されているようで、風の巻き込みもほとんど気にならないレベルに抑えられています。
また、タルガが魅力的なのは、ほぼ全面がガラスとされたルーフのおかげで、たとえルーフを開けなくとも、常に大きな開放感を楽しめるところです。これについては、トップを閉めると開放感はカレラ(クーペ)以下になったり、閉めると少なからずカッコ悪くなる(それがイイという人もいますが……)というカブリオレをも大きくしのぐわけです。
そもそも筆者は、911というクルマは屋根があるほうがカッコイイと思っているので、カブリオレよりも屋根付きがイイ。よって、スタイリングと開放感の両方を併せ持ったタルガに魅力を感じます。もちろんタルガがフルタイム4WDでワイドボディというのも、いわずもがなです。
また、ハッチバック車っぽい使い方ができるところもタルガの特徴。これは他の911にはできない芸当です。リアシートを倒してガラスハッチを開けると、ちょっとした荷物なら楽に積み下ろしすることができて重宝しそうです。
次ページでドライブフィールをチェック