S2000の最終進化形? タイプS試乗
そして今回、まだ現役のうちにぜひと思い、その最終進化形といえるタイプSを拝借。S2000の楽しさ再確認することができました。筆者としては、S2000はこうしたエアロパーツの付いたルックスのほうが好みです。
2.2L化されたエンジンは、前記のとおりピークパワー値よりも低中速トルクの確保に努めたわけですが、それでも基本の特性は十分に「高回転型」。クォーンと突き抜けるように吹け上がるさまは、やはりホンダのVTEC。性能のいいエンジンは、サウンドもいいものです。持ち前の吹け上がりに加え、従来の2Lに比べるとずいぶん扱いやすくなっていることは誰でも直感できるはず。筆者としてはどちらかというとこちらのほうが好みで、着実に「進化」を遂げた絶品のエンジンだと思っています。
装備類に時の流れを感じさせる面はあるものの、ドライブフィールはいたって現代的というか、現代レベルを超える剛性感と、ピュアスポーツと呼ぶに相応しいフットワークを持っています。フロントに搭載されたエンジンの存在を感じさせないほど軽快にノーズが向きを変えるハンドリング。これは、多くのオープンモデルのライバルに対しても大きなアドバンテージでしょう。
そんなS2000が、まもなく新車で買うことができなってしまうことを非常に残念に思います。せめて少しでも次期モデルの情報があれば救われるところなんですけどね…。