輸入車/注目の輸入車試乗レポート

感動のガヤルド・スーパーレジェーラ試乗!(2ページ目)

2005年に誕生した現代の「ベビー・ランボ」であるガヤルドに、07年に追加されたスーパーレジェーラは、スタンダードモデルに比べ100kgの軽量化と10psの出力向上をはたし、ピュアスポーツと呼べる走りを手に入れた。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

100kgダウン&10psアップがもたらしたのは?

315km/hで走行時にスタンダードに比べ57kg増のダウンフォースを発生させるというオプションの固定式カーボン製スーパーレジェーラ・リアウイング(価格73万5000円)を装着。また、中身の見えるエンジンフードのガラス部分がポリカーボネイトに変更されている

ドライブフィールは、スタンダードモデルに比べると、やはり軽さが体感されます。また、引き締まった固めの足まわりとなっています。まさに「スパルタン」という表現がピッタリでしょう。

最高出力390kW(530ps)/8000rpmを発揮。最大トルクはスタンダードモデルと同じ510Nm(52.0kgm)/4250rpmとなっている

5L V10エンジンは、荒々しい印象の低音の効いたサウンドを轟かせながら、「過剰」といえるほどの動力性能をもたらします。フェラーリの洗練された官能的な吹け上がりとはいわば対照的で、どこから踏んでもひたすら「速い!」という印象です。

軽量化の恩恵は、動力性能よりもむしろ身のこなしの軽さにあるでしょう。ステアリングの操舵力自体は重めなのですが、切った瞬間に感じるクルマの動き方や、コーナリング時の感覚などのフットワークのよさに現れています。実際、車重1300kg台というと、今どきのハイパフォーマンスカーとしてはかなり軽量な部類といえます。

オプション価格194万400円というカーボン・セラミック・ブレーキを装着。ハードなスポーツ走行にも耐えうるキャパシティを持つが、一般走行時には十分に温まるまで扱いづらいのが宿命

ガヤルドはスタンダードモデルでも十分に「すごいクルマ!」であることを味わわせてくれますが、スーパーレジェーラではそれに「ピュアスポーツ」の感覚が加味されたという印象です。

今回の試乗で、このクルマの本領を発揮させることはかないませんでしたが、感じられたことの奥にある世界は、容易に想像することができます。いずれぜひそれを体感できる機会が欲しいものです。

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