ガヤルドのハイパフォーマンスモデル
ディメンションは、4300mm×1900mm×1165mm。スタンダードのガヤルドとのパッと見の相違点は少ない |
この業界にいても、ランボルギーニやフェラーリというと、そうそう乗れる機会はないものです。実は昨年夏、数年ぶりのランボルギーニ体験で、スタンダードのガヤルドに試乗する機会があったのですが、今回、幸運にもスーパーレジェーラをドライブすることができました。やはり、目の前にすると、他の車種にはないオーラが感じられます! これからこのクルマに乗れると思うと、興奮せずにはいられません!!
「スーパーレジェーラ」とは「超軽量」という意味。ガヤルドのスタンダードモデルから内外装パーツをカーボンファイバー製に変更するなどして、ノーマルに比べて100kg軽い1330kgという車重を実現したというハイパフォーマンスモデルです。また5L V10エンジンの吸排気系を見直し、同じく10psアップとなる最高出力530ps/8000rpmを引き出しています。
これにより、パワー・ウェイト・レシオは、スタンダードモデルよりも0.2kg/ps向上して2.5kg/psとなり、0-100km/h加速は0.2秒短縮されて3.8秒に、最高速度は315km/hを達成しているという、相当に速いクルマです。
アルカンターラとカーボンファイバーをふんだんに駆使し、軽量化と高級感を両立したブラック基調のコクピット。eギアの操作のほとんどはステアリングコラムから生えたパドルで行ない、リバースへのチェンジはインパネ左端のスイッチで行なう |
トランスミッションは2ペダル式の6段MTである「eギア」が標準装備され、同じ値段でHパターン3ペダルの通常のMT仕様も選ぶことができます。今回試乗したのはeギアのほうです。価格は2617万1250円と、標準のガヤルドよりもずいぶん高くなっているわけではありますが……。
スーパーレジェーラは限定販売ではなく、ガヤルドのスポーティグレードとしてカタログモデル化されています。フェラーリでいうチャレンジストラダーレほど実戦的ではないようですが、それに近い存在といえばイメージしやすいでしょうか。
軽量なドアは、内張りがクリアを吹いたカーボンファイバー製となり、ドアハンドルに変わって革のストラップを設定。非常にサポート性の高いバケットシートもアルカンターラ製 |
車両重量100kgダウンのほぼ半分は、シートをはじめコクピット内の素材の変更により実現したとのこと。それでいて、エアコンやパワーウインドウ、オーディオなどの快適装備はすべて残されています。また、ボディのアンダーパネルなど見えない部分もカーボン化されています。
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