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期待に応える名車、スカイラインクーペ(3ページ目)

日本車における名車中の名車であるスカイラインの12代目、V36クーペがセダンに約1年遅れでデビューした。先に発売された北米でも好調な販売を挙げ、日本でも順調な滑り出しを見せている。その魅力に迫る。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

フットワークの仕上がりも上々

エンジンの回転フィール、乗り心地ともに、クルマ好きの琴線に触れる絶妙な仕上がりだ

走り出して最初に気づくのは、やはりエンジンのよさです。緻密な回転フィール――よりスムーズで、滑らかに吹け上がる印象となりました。低回転から力強いトルクを発生し、レスポンスがよく、トップエンドまで痛快に吹け上がっていくという特性。排気量が3.7リッターどころか、もっと大きいようにも感じられます。

乗り心地は、タイヤサイズが19インチのタイプS系と、18インチのタイプP系と大別されます。ソフトな乗り心地を重視すると18インチが有利なのは当然として、19インチの仕上がりも、スポーティな走りと操縦安定性が絶妙なところをついており、単純に「固め」という表現は相応しくない仕上がりとなっています。

ルックス的には、やはり19インチのほうがスポーティだし、タイプS系に標準装備となる「4WS」は、セダンに採用された際は、クイックすぎるステアリングレシオとの組み合わせで、「過剰演出」と評されたものですが、良い意味でマイルドになり、非常に洗練されていることがわかりました。また、ブレーキの仕上がりもよく、十分に確保されたキャパシティの中で、コントロール性にも優れる、心地よいブレーキフィールに仕上げられています。このようにV36クーペは、スポーツカーとして走りへの期待にも十二分に応える実力を身に着けています。

「クーペに乗る」という特別な時間

ボディカラーは、2色の新色「バイブラントレッド」「ファウンテンブルー(写真)」を含む全7色がラインアップ

さらに魅力度がUPしたスカイラインクーペ。考えてみると、今や日本車では非常に希少となった2ドアクーペだけに、個人的にもかなり食指の伸びた1台です。このクルマに乗れば、「クルマ好き」であること、そしてセンスのいいコダワリがあることを、黙っていても周囲にアピールできることでしょう。そしてオーナーは、さりげなく振舞いつつも周囲の視線を感じつつ、スカイラインクーペのみぞ持つ、クルマそのものの走りの良さを堪能できることでしょう。

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日産自動車お客様相談室 TEL0120-315-232
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