意図的にマスタングの伝統を強調
GTクーペのコクピット。伝統を受け継ぎつつモダンで機能的に構成 |
バリエーションはこれまでどおりクーペとコンバーチブルがあり、エンジンは新開発の4.6L V8と4L V6の2種類が用意されています。日本仕様はいずれも左ハンドル&5速ATのみの設定となっています。
開口幅の大きなドアを開けてシートに腰掛けると、マスタングの伝統である左右対称にデザインされたデュアルコクピットが迎えてくれます。
本革シートは、サポート性のいいものではありませんが、リラックスして座ることができます。予想したよりも低いポジションまで下げることのできるのは、「マスタングはスポーツカーである」というフォードの演出でもあるのでしょう。
アルミ調のシルバーのパネルが、レトロかつモダンな雰囲気を高めます。T字型のシフトノブは、1967年型マスタングをモチーフにしたとのことです。そして、メーターのバックライト色が125通りから選べるようにするなど、遊び心も忘れていません。
このクルマで4人乗るということもそうそうないでしょうが、リアシートはいわゆるプラス2のイメージよりも意外とちゃんと座れます。
このクルマで、あまり所帯じみた話をするのもどうかと思いますが、さすがに乗降性は厳しいものがあるのは否めません。とはいうもののひとたび座ってしまえば、その後の移動はそれほど苦にならない感じです。
それでは、ワクワクする気持ちを少し抑えつつ、さっそくマスタングのドライブフィールを味わってみることにしましょう。
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