新型コルベットC6も登場 |
そしてGMも、伝説のアメリカン・スポーツである大物スポーツカー、コルベットの6代目を発表した。新たなエンジンは400psで、シャシーなども一新したという。ポイントは1962年以来採用していたリトラクタブル・ライトに別れを告げたこと。迫力ある顔つきになり、ダッヂ・ヴァイパーに対抗しているような雰囲気だ。
またGMは新たにカッパ・アーキテクチャと呼ばれるコンパクトFRプラットフォームを披露した。そしてこれをもとに市販車として、昨年はコンセプトモデルだったポンティアック・ソルスティスをついに送り出した。ソルスティスは僕のお気に入り。なんといってもスタイリングがカッコいいし、オリジナリティに溢れている。2.4Lで2万ドル以下だというからとても魅力的だ。
その他同じカッパ・アーキテクチャを用いたコンセプト・モデルとして+2のサターン・カーブ、スポーツワゴン風のシボレー・ノマド、そして純2シーターのヴォグゾールVXという兄弟も披露した。
その他のスポーツモデルとしては、三菱が次期エクリプスのコンセプトモデルである、エクリプス・コンセプトEを発表。前輪を3.8LのV6で駆動し、リアはモーター駆動。合わせて470psに達するというから驚きである。
次期三菱エクリプス |
と、こんな具合で、デトロイトはスポーツカー盛り。僕にとっては本当に「行って良かった」ショーだったといえる。1人で寂しいデトロイト・ツアーだったから、まるで神様がプレゼントをしてくれたようだった。
それにしても、果たしてこの傾向は何を意味するのだろうか? もしこのアメリカ・マーケットでスポーツカーブームが巻き起これば…と考えると非常に嬉しくなってくる。そうなれば、魅力的な市場であるこの地に、世界中の自動車メーカーが参入するのは間違いないのである。
それにしても、日本勢は残念だった。三菱が奮起した以外、スポーツカーとは無縁という感じだったのだ。世界に名だたる日本の自動車メーカーから、勢いあるスポーツカーのコンセプトが送り出されるのはいつのことだろうか? このまままごまごしていると、世界にすっかり遅れを取ってしまうことは間違いない。トヨタは今回のショーで、スポーツカー以外のモデルに力を入れ、勢いもあったが、やはりスポーツカーを多く送り込んだアメリカのメーカーの前では…寂しい気がしないでもない。
ホンダもHSCを出したが、これは東京モーターショーに出したもの。エンブレムをアキュラに換えたのはいいが、右ハンドルでは…少し安直だったような気がする。
さて次は3月のジュネーブ。これも行く予定なのでその時にまたレポートします。