SUBARU(スバル)/レガシィ

水平対向エンジンがレガシィのブランドを確立した 改めて体感したレガシィの実力1

サーキットから市街地まで、様々なシチュエーションでのインプレッションを交えながら、改めて体感したレガシィの実力をレポートしたい。PART1ではレガシィが確立したブランド力について解説する。

執筆者:河口 まなぶ



2003年5月23日に4代目となる新型レガシィが登場して、既に3ヶ月が経過した。

社団法人・日本自動車販売協会連合会が毎月出している月別登録ランキングにおいて、6月に6852台で10位、7月に10487台で6位という記録を残していることからも分かるように、今時のこのクラスのセダン/ワゴンとしては、異例の人気を示している。

もっとも発売から3ヶ月くらいというのは、これくらいの数が出なければ心配でもあるわけだが、レガシィの場合は先代モデルが末期を迎えてもなお時たまベスト20に顔を出していた経緯もあるので、4代目もしばらくは好調が続くだろうと思われる。

レガシィがここまで人気を得た理由のひとつとして、このクルマがいつしか手に入れたブランド性を抜きに語ることはできない。

レガシィは1989年に初代モデルを世に送り出して以来、1993年に2代目、1998年に3代目を送り出し、現在に至る経緯を持つ。その歴史の中で、とくにブランド性に大きく関わるのが、水平対向エンジンとAWDというスバル独自のメカニズムの存在だ。

約14年間に渡り、レガシィは基本的に変わらぬメカニズムを採用し続けた。このことが、ブランド性の構築に大きく貢献している。

他のメーカーの自動車を見渡しても、確かにひとつのメカニズムを長らく採用し続けたクルマというのはいくらでも名前を挙げることができる。しかし一方で、それを独自のものにできたクルマはあまり存在しなかった。おそらく他にあるとすれば、それはマツダのロータリーエンジンくらいのもので、これもやはりメカニズムとしては非常に特殊なものだといえる。

こうしてみるとメカニズムの特殊性が、ブランド構築の一要素であることは間違いないが、果たしてそれだけが全てではない。例えそういった特殊なメカニズムを採用せずとも、独自のものにできた例は世界にはある。例えばBMWがそうで、このメーカーは最近でこそ多くの自動車メーカーが採用を辞めている、かつてどの自動車メーカーでも採用していた、直列6気筒という型式を独自のものとしていた感がある。

レガシィのすべてが分かるAll About Japanレガシィコンテンツはコチラ
PART2サーキット試乗編はコチラ
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