まずは見た目がスゴくキュート。これだけで既にその使命のほとんどは果たされている、といった感じなのが206CCだ。
特にハッチバックとは違う傾斜の強いウインドーから始まるルーフラインはユニーク。リアデッキ上の処理も見事で、まずは外側を見ただけで欲しくなってくる。やっぱりクルマはカッコが命。まずは見た目において迷い無く「欲しい!」と思わせる辺りに、実力の高さを感じる。国産車のように、この部分はいいけどあの部分は・・・などと考えさせられるような部分が一切ないのだ。
ただインテリアはノーマルとあまり代わり映えしないのが残念。プジョー206って、プラスチックパーツの質感が寂しいのだけど、それは変わってませんでした。
で、まずはクローズドのまま走ってみる。走りは……プジョーならではの軽快感が失われてませんでした。オープン化に際してボディ補強が行われるために、車重は約100kg重くなったので、確かに同じ1.6L+ATを組み合わせた3ドアハッチよりは圧倒的に重さを感じてしまうのですが、このクルマのキャラクターそのものが「走りバリバリ」じゃないところが救い。つまり確かに重いけど、走りがどうこういうクルマでもないから、あまり気にならないというのが本音。
クローズド状態ではエンジン音やロードのイズが多少こもり気味ですが、これもノープロブレムでしょう。それよりもむしろ、メタルトップによるカッチリ感の方が上かな?
天井の左右にあるロックを解除して、センターコンソールに設けられたスイッチを操作すると、メカもの好きにはたまらないアクション開始!ウィーンというモーターの作動とともにトランク部分が上がり、ルーフが綺麗に畳まれていく様はちょっと自慢できます。そしてオープンでGO!