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国産初のプレステージオープンカーを体感! 新型ソアラのダイナミックな走り(2ページ目)

国産車初のプレステージオープンカーとして登場した4代目ソアラ。国内最大級の4.3リッターV8エンジンの走りや、本革シートや高級オーディオを装備したインテリアの質感など、新型ソアラの全貌をレポートします。

執筆者:河口 まなぶ

乗り心地は思ったよりもソフトな感じで、まさにラグジュアリーという言葉そのもの。ボディ剛性は相当に高いのだが、乗り心地がソフトで路面変化によってボディもそれなりに動くので、人によっては高い剛性が感じられないかも。つまりはそのくらいソフトライドなのだ。

タイヤサイズが17インチと大きなものを装着するため、路面が荒れたところでは、それなりにドタッとしたバネ下の動きが出る。さらにオプションのランフラットタイヤ装着車はその傾向が強く、微振動もノーマルタイヤより大きめ。ただ今回の試乗場所は荒れた路面が多かったので、致し方ないところだが。

スロットルに対するエンジンの反応は思った以上に敏感だ。わずかなタッチでボディはグッと前に押し出される。これはトルクフルな4.3LのV8を搭載するという理由もあるが、原因は電子制御スロットルのチューニングによる。この辺りはまだ煮詰めがうまくいっていないようで、運転しているとある瞬間にドッと前に押し出される感じを受ける時があったりもする。

もともとの着座位置が低く、リアシートの後ろにある透明なディフレクターのおかげで、風の巻き込みは皆無だ
もちろんこれらは些細なこと。走り全体を眺めてみれば、そこには「優雅」の一言に尽きる、今までにない新たなオープンエアーの楽しみ方を教えてくれる世界がある。メタルルーフをオープンするには、ダッシュパネルのボタンを押すだけでいい。後はロックの解除から全てが自動で行われる。メタルルーフをトランク内に収納するだけに、アクションも多いから所用時間はそれなりにかかるが、それでもわずか20秒で完了する。このオープン時のアクションを見るのも一興。オーナーを満足させるだけの動きがある。
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