MAZDA(マツダ)/アクセラ

マツダスピード・アクセラ登場!

264馬力のターボエンジン+6MT。FF最速を目指し、マツダスピードが走りにこだわった!

執筆者:岩貞 るみこ


2.3リットルターボのFFスポーツハッチ!

「走りが楽しいクルマって、いま国産車にないじゃないですか」

マツダ広報担当某氏のセリフである。曰く、輸入車はいろいろスポーツバージョンを出しているのに、肝心の日本車はすっかり落ち着いちゃっている、と。面白くない、と。本当に落ち着きっぱなしなのだ、日本車は。ユーザーがクルマに興味がないというけれど、面白いクルマを継続して作れない自動車メーカーと、どっちが鶏で卵なんだか、という気がしないでもない。

そんななか、ヨーロッピアン・テイストで気なる存在のアクセラがビッグ・マイナーチェンジ。肝はやっぱり「5速AT」である。なんたって今まで4速だったもんね。これだけ多段化が進むなか、4速というのはいかにも取り残されていたというもんである。

顔立ちもちょっとシャープになり、5速ATで走りもスムーズでビシッと決まったところで、楽しい走りができるクルマの本命も登場である。マツダスピードがいじった、マツダスピード・アクセラ。ターボエンジンに6速MTという、いまどきありか? という設定である。ありあり、大あり。販売台数がどうでるかはともかく、こういうオイシイ走りのクルマは必要ですことよ。

ATはないのか? ないでしょ、そりゃ。MTだからこそ、この走り。また甘い顔してAT作ってなし崩し的にふつーのクルマになっちゃ、せっかくこのクルマを世に出した意味もないってもんだし。で、どうしてFF? 走りなら4WDにしてもいいのでは? 4WDにすると100kg以上、重くなるのだそうな。ゆえに軽さをとってFFのまま。この軽いボディと、264馬力もあるターボエンジンのぶん回り具合を堪能して欲しいということである。

アクセルペダルを踏み込めるのにまかせて、ぐいっとやると、やばいくらいに過激な加速。ちょっとでもハンドルをきっていたら、タイヤがナナメになったまま、もっていかれそうな雰囲気である。めちゃめちゃ面白いけれど、私のようにラフなアクセル&ハンドル操作しかできない人間には、粗雑な性格がばればれになる要素あり。危ない危ない。

運転がうまくなりたかったら、走行性能のいいクルマに乗るべし。そんな基本のセリフが、エンジン音とともに聞こえてきた気がする。

マツダスピード・アクセラのホームページはこちらから。
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