シビックって日本で売る気ない?
ホンダの主要機種であるシビックのフルモデルチェンジを前にして、ずいぶんと早い時期から私の耳にはいろんな情報が入ってきた。「ハイブリッドもあるらしいよ」。うん、そりゃ、そうだろう。「3ナンバーになるらしいよ」。えっ、うそ? そんなに大きくしちゃうの?「なんか日本では4ドア・セダンしか売らないんだって」。ひ~え~、それ、マジですかあ?恐る恐る22日に発表会場に出向いてみると、噂は全部、本当だった。そりゃそうか。ジャーナリストの地獄耳はエンマ様もびっくりなのである。
シビックといえばハッチバックである。デビューしたのはハッチバック・スタイル。ちょっと傾きかけた(失礼)ホンダを救ったのも、83年に登場したワンダーシビックであり、そのときに大絶賛を受けたのは3ドア・ハッチバックなのである。それを、なぜ? だって、あるのだ。2ドア・クーペ、3ドア・ハッチバック、そして5ドアのハッチバックとボディ・バリエーションはありながら欧米では売るというのに、肝心要の日本では、4ドア・セダンだけなのである。それってどういうこと?
ヨーロッパで5ドアや3ドアを売るなら日本でも売ればいいのに… |
突っ込んでは聞かなかったけれど。私が聞いたところで、んじゃ、3ドアも、ってな展開には絶対にならないし。
要するにシビックって日本で売る気ないでしょ。これが私の達した結論。ハイブリッドというインセンティブつけないと、もう、日本ではシビックを成り立たせられないんでしょ。それなりにホンダ車全体の台数が保てれば、シビックを敢えていっぱい売る必要はないもんね。
シビックから派生した、私がいまだに愛してやまない初代CR-Xが、最後はデル・ソルなんてふざけたおちゃらかカーになって終わってしまったように、シビックもハイブリッド・システムがそれなりに成熟して認知されないと、なんだかこのまま終わっちゃう気がする。シビック・ハイブリッドの乗り心地については、試乗し次第、レポートします。乞うご期待。
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