2ドアMT専用のスポーツグレードでも乗りやすい!
フィエスタはお利口さんにみえるコンパクトカーである。某男性誌編集者がフィエスタを初めて見たときに「これに乗ると女の人、すごく理知的に見えるよね」と感激しまくったのは有名な話だ(私のまわりだけだけれど)。フツーのフィエスタは1.6リッターで5ドアだが、STは2リッター3ドアとなる |
マニュアル車は久々である。どうしてもコンパクトカーを中心に取材を続けていると(コンパクトカーじゃなくてもだが)、日本でMT車を操作する機会は極端に減ってしまう。しかしながら、ひとたび発信させると、MTの感激がアドレナリン全開で伝わってきてしまった。面白い!
1速、2速、3速。都内という超スローペースな道であっても、速度に合わせて自分でギアを選択していく快感が、びしっと気持ちに張り付いてくる。そう、まさに「びしっ」である。背筋を伸ばせ、前を向けと、体育会系的なノリのよさは、自分が浄化されていくような清々しさなのだ。
ボディが小さいゆえにハンドル操作に応じてクルマが向きを変えていく様も小気味いい。「クルマを操作する」とはこういうことなのだと改めて認識させられる。ハンドルやペダル、シートまでスポーティな雰囲気も走りの気分を高揚させる。
都内でMTなんていやだなあ、と、試乗する前にちらっとでも思った自分が情けない。自分の生活に活を入れるのなら、絶対、お勧めである。
フォード・フィエスタのホームページはこちらから。