出たな、6人乗り。いや、おばけじゃないんだけど。フロントシートに横3人座って、2列シートで6人乗り。以前も日産がティーノでやったことがあるけれど、あのときはなにが悪かったのかあまり目立った動きもなく追随するメーカーもなかったように思う。しかし日本メーカーにとって衝撃的だったのはやはり、フィアットのムルティプラであろう。でこっぱちオヤジのようなスタイルで、横3人の6人乗りをこんなに堂々と作られては、遊び心十分のホンダ魂が動かされないわけはなかったというわけだ(ただし、次のフルモデルチェンジでムルティプラはジミィなおやじ商業車デザインになることが確定している。残念)。
6人乗りのシート。なんだかご機嫌な雰囲気である。最初は大人3人が横に座るのはきついのでは、と思っていたけれど、これが意外と広くてびっくりする。少なくとも華奢な我々のような女性であれば(異論反論全面却下)、十分に3人が横座りになることができる。女子3人というのは割と形成しやすいチームなので、クルマのなかでおしゃべり三昧をするにはちょうどいいような気がする。もちろん、肩幅の広い男性諸氏の3人組できついと思えば、真ん中のシートを写真のように少し後ろにスライドさせればOKである。
ふたりで座るときは、中央席をご覧のように畳み、リラックステーブル・モードにして使うこともできる。結構、これは使い勝手がいい。ファミリーユースになってくると、なにかと長時間移動が多く(うちだけか?)、車内で食べたり飲んだりが多いのだが、こうしたテーブルは実に使いやすいのである。