ならばクルマはそのハンデを越えるほど魅力的なのか。乗ってみた。うーむである。重いパワステ。エンジンパワーもいまひとつ。なんかしっくりこない乗り心地。ひと昔前のシトロエンのように、開き直ったような独自の乗り味もなく、なんとなくまとまった感が否めない。確かにリアシートも広いし、ラゲッジも広いし、そういう部分ではオトナ4人乗りのクーペとして通用するのかもしれない。いや、でもハンデ大きすぎでしょ。なんたってマニュアルだもの。
スタイルもさっくりまとまりすぎているし。少し前のように、輸入車のほとんどが左ハンドルというのであれば「外国のクルマ!」と気にしてもらえる存在かもしれない。しかしこれで右ハンドルとなると、国産車にまぎれて見過ごされても仕方がないであろう。
結論。よほど個性的なクルマをお探しの方以外はお勧めしません。もっとも逆をいえば、こういうレアな存在を嗜好する人にはもってこいだと思うけれど。でも、198万円はね。98万円なら考えてもいいけれど。さすがの甘口の私も、今回の「困ったちゃん」ばかりは、厳しい評価なのである。
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