シトロエン/シトロエン

新車試乗エッセイ輸入車編 ちょっと困ったシトロエンVTR(2ページ目)

シトロエン・クサラの03モデル販売開始と同時に導入されたのは、2ドアクーペのVTR。でも、2ドアクーペって日本で売れるの?

執筆者:岩貞 るみこ

ならばクルマはそのハンデを越えるほど魅力的なのか。乗ってみた。うーむである。重いパワステ。エンジンパワーもいまひとつ。なんかしっくりこない乗り心地。ひと昔前のシトロエンのように、開き直ったような独自の乗り味もなく、なんとなくまとまった感が否めない。確かにリアシートも広いし、ラゲッジも広いし、そういう部分ではオトナ4人乗りのクーペとして通用するのかもしれない。いや、でもハンデ大きすぎでしょ。なんたってマニュアルだもの。

スタイルもさっくりまとまりすぎているし。少し前のように、輸入車のほとんどが左ハンドルというのであれば「外国のクルマ!」と気にしてもらえる存在かもしれない。しかしこれで右ハンドルとなると、国産車にまぎれて見過ごされても仕方がないであろう。

結論。よほど個性的なクルマをお探しの方以外はお勧めしません。もっとも逆をいえば、こういうレアな存在を嗜好する人にはもってこいだと思うけれど。でも、198万円はね。98万円なら考えてもいいけれど。さすがの甘口の私も、今回の「困ったちゃん」ばかりは、厳しい評価なのである。

<関連リンク>
シトロエン・クサラのホームページはこちらから。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます