輸入車/注目の輸入車試乗レポート

いまどきの輸入ミニバンの実力

輸入ミニバンは数こそ少ないが、日本に導入されているモデルはどれも期待を裏切らない個性はもちろん、最近では日本車顔負けの実力を備えている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

心臓部を一新

フロントビュー
プジョー308SWのエンジンも3008同様に、1.6Lターボに変更された。308SW プレミアムは299万円。グリフがカタログから落ち、プレミアムとプレミアムレザーパッケージに統一された。全長4515×全幅1820×全高1560mm
今回のガイド記事では、最近の輸入ミニバンの魅力に迫っていきたい。

最初に取り上げるのは、プジョーシトロエングループとBMWが共同開発した1.6Lターボエンジンを搭載したプジョー308SW。今夏から発売されているモデルだ。

力強い走り

エンジン
308SWはプレミアムのみに整理された。1.6Lターボはこのサイズでも必要十分なパワーを披露する。なおハッチバックの308はNAの1.6エンジンを搭載
エンジンは、ダイレクトインジェクションを備えたツインスクロールターボエンジン、可変バルブタイミング機構により2.0Lの自然吸気エンジン並みのパワーを誇るという。156ps/24.5kg-mというスペックだが、1400rpmという低速域から最大トルクを発揮するだけあって街中でのストップ&ゴーをまったく苦にしない。高速での伸びも必要十分で、4速から6速へと多段化されたATのシフトマナーも申し分ない。

従来の308SWはボディサイズの割にパワー面に不満があったが、完全に払拭されたといっていいだろう。乗り心地は若干硬く、プジョー3008のような滑らかさまではいかないが、スポーティミニバンと考えれば十分に許容範囲。

3列目は完全に非常だが、普段はたたんでいればステーションワゴン感覚で使えるし、2-3列目をたためばサーフィンなど、多様な趣味やニーズに応じてくれる。広大なガラスルーフも308SWならではの魅力。価格も300万円を切る設定にプライスダウンされたのも朗報だろう。日本製ミニバンでは飽き足らないという4人家族にオススメしたいモデルだ。

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