MAZDA(マツダ)/その他のマツダ車

生まれ変わったマツダCX-7

ターボエンジンのみという割り切りのよさとSUV離れしたハンドリングが自慢のCX-7。乗り心地の面で難があったが、劇的に改善したマイナーチェンジモデルに試乗した。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

乗り心地が改善

フロントビュー
ファイブポイントグリルを強調するフロントマスクやフォグランプベゼルの拡大により、従来よりも顔つきに迫力が出ている。全長4695×全幅1870×全高1645mm。エンジンは2.3L直噴ターボのみ。価格は295万~358万円
今秋にマイナーチェンジを受けたCX-7は、世界のSUVと比べても遜色のないダイナミックなエクステリアとマツダらしい走りのよさが自慢だ。デビュー時からスポーツ度が強い特性がある一方、乗り心地はかなり硬派で、現在のSUVの基準からすると面食らうほど。

しかし、走り出してから100mもしないうちに、マイナーチェンジ後のCX-7からはそうしたネガは感じられなかった。とくに、路面の凹凸からの衝撃を正直に伝えていたマイナー前とはマナーが著しく向上している。

長所も伸ばしている

リヤビュー
リヤバンパーをより力強い造形へと変更。ワイド&ローのリヤビューもフロントに負けない迫力を獲得している
乗り心地の改善はバネレートの変更など、サスペンションの見直しなどもあったが、ボディ剛性の強化を含めて、ノイズの抑制、静粛性の向上によるものだという。エンジンは加速フィーリングの向上を図りながら、燃焼室形状や燃料の噴射タイミングを見直し、燃費向上を実現。相反する課題をクリアしている。直噴のDISIエンジンながらターボのためか、アイドルストップ機構は装備されないが、エコドライブ判定やエコランプの採用など、デビュー時よりも時代の流れを感じさせる装備を追加している。

走りは、以前のハンドリングのよさはそのままに、NVH性能をワンランクアップさせた印象だ。500万円クラスの高級SUVほどの上質感はないが、価格に見合う快適性は十分手に入れている。価格帯もサイズも上で大きいムラーノがあるが、国産SUVではほとんど比べるモデルはない。輸入車を含めても走りと快適性のレベルは高い。

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