SUBARU(スバル)/レガシィ

世界基準の新型レガシィ・アウトバック(2ページ目)

ツーリングワゴンとともに同シリーズの中核を担うレガシィ・アウトバック。新型は世界基準の大きさと仕上がりを獲得しているが、日本では大きく立派すぎる感もあるが、実力はいかに?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

欧州車に対抗できる

インパネ
最近のスバル車らしく、切り立ったインパネと質感の高さを抱かせるメーター、スバル初の電動パーキングブレーキやヒルホールドスイッチを採用する
レガシィはボクサー、ターボ、4WDなどのキーワードだけでなく、VWゴルフのようなイイ意味での道具感が3代目くらいまでは漂っていたが、新型はワールドワイドカーとしての佇まい、サイズを手に入れている。

北米、日本、欧州という主要市場で、今回のモデルは従来よりも北米を意識したのだろう。日本では少々大きくなりすぎた気がする。先代ならギリギリ入った自宅ガレージも新型はアウトという例はアウトバックだけでなく、多くの新型車にいえることだが、そうしたお客さんは「さようなら」では少々寂しい。

さて走りは、欧州ワゴンの3シリーズや5シリーズ、パサート、アウディA4あたりと比べても何ら遜色ない。静粛性が非常に高く、ボクサーエンジンを積んでいることを忘れるほど静かで、CVTもATも粛々とクルージング速度に乗せていく。スバルらしく手応えのあるパワステを握り、右へ左へとボディを動かしてみる。大きくなってもスムーズなハンドリングは健在だ。

乗り心地はタイヤ銘柄によって差はあるが、BSポテンザ以外は思ったより角はなく、デイリーユースでも問題ないだろう。高速走行時の安定性も抜群で、高速1000円時代にふさわしい走りを身に付けている。

3.6Lも素晴らしいが

後席
後席は6:4分割可倒式を採用する。日本車の同クラスでは大きめのシートは好感が持てる。リクライニングが可能
エンジンは2.5LのNAだと、登坂路などシーンによってはパンチ不足も感じるが、SIドライブを「S」、それでも不足なら「Sシャープ」に入れれば、ほとんど解決してしまう。素晴らしく速いのが3.6Lのボクサー6で、スムーズさもひと味もふた味も違う。力強さも「I」モード時でまったく不足はなく、「Sシャープ」はもちろん「S」モードの必要性もほとんど感じられなかった。ただし、3.6Lは素晴らしいが、2.5Lでもモアパワーを抱かせないから、選んで後悔はしないはずだし、バランスではむしろ2.5Lの方がいい。

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