ルノー/その他のルノー車

ルノー日産連合が生んだコレオスとは?(2ページ目)

ルノーと日産のアライアンス、約10年の結実の証として日本上陸を果たしたKOLEOS「コレオス」は、今まで以上に両社の技術が融合したクロスオーバー。この4WDであり、SUVは一体どんなクルマなのか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

見た目は地味だが

インパネ
エアコンやオーディオなどのスイッチ類の上に、ハザードという安全に欠かせないボタンを配置し、4WD機構のスイッチ類を下部にレイアウトして機能性に配慮。明るく開放感のあるインパネもルノーらしい
コレオスがクロスオーバーなのは、スタイルを見ればすぐに理解できるが、高い走破性を備えた本格4WDであることは分からないだろう。2WD、2WDと4WDの「AUTO」、「4WDロック」の本格的な4WD機構とCVTが、日産からルノーに提供された最大の技術といえ、ダンパーはルノー製にこだわったという走りの味に関してはあくまでルノーのテイストだというから試乗が待ち遠しい。

室内もまさにルノーらしく、明るく開放感に富んでいる。日産なら「汚れが目立つ」といって採用しそうもないベージュ色の本革シートに、煩雑すぎない整理されたインパネ、まったく手抜きのない後席と大きめのヘッドレストなど、クルマを知っている人間が作り、クルマを知っている人が乗る、という雰囲気が漂う。

荷室も広く感じられる。後席は荷室後方、両側にあるレバーを引くとパタンと前に倒れる。シートのクッションもバックも連動して倒れるからワンタッチで操作できる。この辺りのアレンジは日産のノウハウも活かされているのだろうか。

試乗が待ち遠しい

後席
後席はリクライニングが可能で、6:4分割で座面、背もたれとも倒せてフラットになるから使い勝手も良さそうだ。171cmのレポーターで頭上にはコブシ2つ、膝前にも同程度のスペースを確認できた
しっかりしたクルマ作りを感じさせるコレオスは、価格も319万8000円~359万8000円と非常に戦略的だ。VWティグアンやBMW・X3など、SUVの競争相手も挙げられなくないが、他のSUVとは違った空気が漂うのもコレオスの特徴といえる。プジョー308SWやシトロエンC4ピカソなどのフレンチRVも含めて、選択肢が増したことはまさに朗報だ。

気になる走りは、来月お届けしたい。

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