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オデッセイの走りはミニバンでイチバン!?(2ページ目)

ミニバンでは、エスティマの107万台が1位、3位が82万台のオデッセイ。現在登録車として世に存在する台数である。旧型からの買い替え派、他車からの乗り替え派とも満足させる出来を備えている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

乗りやすくなった「アブソ」

フロントビュー
前後カラードバンパー、18インチホイールを履くアブソルートは、当然ノーマルよりも精悍なエクステリア。走りはファミリーにも十分適応する乗り心地を披露する
同じ2.4Lながらハイオク指定、圧縮比を高めることで、206ps/7000rpm、23.7kg-m/4300rpmのスペックはV6、3.0Lクラスと肩を並べる。ホンダの説明どおり、Lタイプからアブソルートのハンドルを握ると、発進から力強さが違うのが分かる。VTECらしく高回転まで回るが、中・低速域でのパワーも息切れ感とは無縁で、空いている首都高速では流れを容易にリードできた。フットワークもアブソルートらしく軽快だが、乗り心地も犠牲になっていない。先代がデビューした頃の足と比べると快適性は格段に向上した印象だ。

さらにコーナリングが得意に

荷室
荷室の広さ自体は微増だが、低フロア化で積み降ろしができるように。2列目は背もたれを前に倒すだけのシンプル設計。3列目は5:5分割で背もたれを前に倒すか、一体で床下に格納するかが可能
また、コーナリングGシフト制御と呼ぶシフトホールド制御を採用している。コーナリング中の無用な自動変速を抑える制御で、Dポジションの5速でコーナーに侵入し、3速まで落とすとする。従来はコーナリング中にシフトアップしてしまうことがあったが、今回のアブソルートは、旋回中は3速にホールド。アクセルの操作や車速などを判定し、オーバーステアでスピン状態になる前にカウンターを当てたり、アンダーステアでさらに内側にステアリングを切り込まないように、重くするなどの制御も担う。先代よりも安心してコーナーをパスできるようになった。

以前のアブソルートは、ファミリーミニバンとしては乗り心地に難がありという印象もあったが、新型は心配無用。個人的にはアブソルートの完成度の高さに惹かれた。

今までのオデッセイは、旧型からの乗り替え派、スバルのレガシィ・ツーリングワゴンからの乗り替えが多かったという。スバルはエクシーガの投入でオデッセイへの流出を防いでいるだけでなく、旧型オデッセイユーザーからの乗り替えも目論んでいるはずだ。オデッセイ、エクシーガの2台だけではないが、このクラスでは甲乙付けがたい出来なのは間違いない。今年のミニバンの中では、オデッセイ、エクシーガの出来が頭ひとつ抜けている。ミニバン作りの先輩として、ユーティリティ面で一日の長を感じられるオデッセイに軍配を上げるが、どちらを選んでも「はずしのない」ミニバン・ライフを送れるはずだ。

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