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オデッセイの走りはミニバンでイチバン!?

ミニバンでは、エスティマの107万台が1位、3位が82万台のオデッセイ。現在登録車として世に存在する台数である。旧型からの買い替え派、他車からの乗り替え派とも満足させる出来を備えている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


まるでワゴン

フロントビュー
4代目オデッセイは、全長4800×全幅1800×全高1545mmというスリーサイズで注目は、5mm低くなった全高。確実に立体駐車場に入る配慮だ。価格は259万9000円~361万円
運転席からの眺めはまるでワゴン。ミニバンに乗っているとは思えないアイポイントの低さだが、一般的なワゴンやセダンよりも少し高めになっていて見晴らしはかなりいい。生産技術の向上によりAピラーを細くしたことで、前方視界、とくに右前、左前周辺は明らかに見やすくなった。狭い住宅街などでは効果絶大だろう。

前回の記事に続き、今回はオデッセイの走りを中心にお届けしたい。

静かにスッーと走る

リヤ
サイドビューをスポーティなラインにすることで、遠くから眺めるとまるでアコードワゴン?と思えたほど。ボディ上端と下端を絞り込むようなボディデザインが特徴。箱に見えない配慮だ
最初に試乗したのはLタイプ。もっともゆったりとした乗り味で、多人数乗車をする機会が多い人にオススメだ。先代よりも明らかにアイドリングが静かになり、走り出しても驚くほどシーンとしている。ドイツの高級車の世界には及ばないものの、ドアを閉めれば家族や仲間がくつろげる密閉感、静粛性を獲得しているといえるだろう。

エンジンとCVTがもたらす静かな走りも印象的。足はふんわりと動き、路面がよければ絨毯の上をしずしずと進むように走行する。路面に大きな凹凸があると、バネ下の重さを感じさせる動きをするが、衝撃は一発で吸収する。

しかし、船のような乗り心地でもなく、ロールを大きく伴う足でもない。都心での限られた時間での試乗だったので、断言はできないが、元々低重心を感じさせる重心高だから、BOX型ミニバンのようにコーナーでボディがユラリとすることはあまりなかった。

パワー面では状況を問わず、不足は感じない。3列目まで乗ってもストレスなく走れるだろう。

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