SUZUKI(スズキ)/スズキ

新しいエスクードもマジメだった(3ページ目)

1988年に登場したエスクードは、弟分のジムニーに負けない卓越した4WD性能と都市でも映える外観で誕生。20年目のマイナーチェンジもまじめそのもの。新エンジンまで搭載する本気の改良だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

時代に合わせた新装備

インテリア
メーター内に燃費計や航続可能距離を表示するディスプレイを追加。センタースピーカーやオートライトシステム、照明付きステアリングスイッチなどを加えるなどして、装備もグレードアップ
装備の充実もマジメに図っている。2.4XEを除いて約45km/hから約100km/hで稼働するクルーズコントロールを採用。さらに、上級グレードには先行者を追いかけ自動で車間距離を維持するミリ派レーダーによるアクティブクルーズコントロール、プリクラッシュセーフティシステムを設定するなど、スズキのフラッグシップにふさわしい選択肢を用意した。

また、日産からOEM供給される「カーウイングス」対応ナビなど、毎日の使い勝手を向上させる装備の採用も朗報だろう。

もう少し華も欲しい

シート
横開きのリヤゲートを採用。使い勝手がよく、定評のある荷室やシートなどには手を入れられていない
171cmの私でドラポジを取り、その後に座ると膝前にコブシ2つ強、頭上にはコブシ1つと手のひら1枚程度の空間が残る。大人でも不満のない広さといえる。後席中央にも3点式シートベルトを備えるなど、マジメな作りは走りやデザインだけではない。しかし、ボディカラーやインパネのデザインなどにもう少し遊びが欲しいし、きちんとした運転姿勢を求めると、細かい点だがチルトしかしないステアリングもやや残念な点だ。

ライバルはトヨタ・ヴァンガードやホンダCR-Vなどが挙げられるし、排気量からいえばマツダのCX-7やモデル末期だが日産ムラーノなど、車種は多い。実直なクルマ作りは新しいエスクードでも健在で、そこに乗り心地のよさなど洗練された上質感が加わったのが最大のポイント。他を寄せ付けない悪路走破性を「さらに使いやすく進化させながら」であるから、ライバルがいそうでいない渾身のマイナーチェンジといえるだろう。

「ミニバン・SUV」のメールマガジンの申込はこちらまで
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます