輸入車/注目の輸入車試乗レポート

個性が光るグランドボイジャー(2ページ目)

ミニバンの元祖として知られるグランドボイジャーが5世代目にスイッチ。今回はショート版のボイジャーはなく、ロング版のグランドボイジャーのみ。日本の高級大型ミニバンにはない個性こそが魅力だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ゆったり走りたい

エンジン
OHVのV6 3.8Lは従来型を熟成させたもので、193ps/5200rpm、31.1kg-m/4000rpm。アルファード軍団の3.5Lには遠く及ばないが、粘りがあり、きつい勾配の登りでも過不足なく走る
アルファードのV6やエリシオン・プレステージのように速さを実感させるエンジンではないが、大排気量のOHVらしい余裕を感じさせる。ゆったりとした乗り心地とマッチしていて、家族や友人など大切なゲストを不安に陥らせることはないだろう。しかしながら、ハンドリングも含め、思いのほか軽快に扱えるという印象だ。トランスミッションは6速ATで、シフトショックが少なくスムーズなのも、走りのイメージにマッチしている。シフトはフロアにあり、腕の短いレポーターは操作するたびに、左半身をかがめる必要があるのと、1列目左右間のウォークスルーができないのが惜しい。

乗り味こそ個性

インパネ
全体的に直線基調になったインパネは、最新のジープやダッジに通じる。上級のリミテッドにはHDDナビが備わる。パワーウインドウなどのスイッチ類も「あるべき所」に付いており、慣れはほとんど要さない
リヤサスペンションがリーフ・リジットからアクスルビームのコイルスプリングに変わったが、やや薄まったものの、おおらかな乗り味は失われていない。飛ばすよりもゆったり走りたくなるキャラクターだ。それでいて、コーナーでの踏ん張り感は高まったし、フラットライド感も出てきているから、ロングドライブでの疲れも軽減されるはずだ。

ロードノイズなど音・振動面では、アルファードに代表される日本製高級ミニバンには及ばない。しかし、彼らがミニバンの域を超えて高級車に昇華しつつある現状では、比べるのは酷というもの。従来型よりも着実に静粛性は高まっているし、ミニバンの中では平均点を十分上回るレベルにある。

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