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ダイハツ・タントはミニ・ミニバンだ(3ページ目)

3列目こそないが、驚くほど広大な室内、高い積載性はコンパクトカーを超え、5ナンバーのミニ・ミニバンもかくやというほどの居住性、ユーティリティを誇る。多人数乗車こそできないが、タントはミニミニバンだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

オススメはNAのタント

荷室
少々大きな荷物を積んでも室内高に余裕があるため、後方視界も確保できそう。後席を格納し、助手席の背もたれを前に倒せば1.5m強の荷物も飲み込む
エンジンはムーヴに搭載され定評のある3気筒NAとターボを用意、ともにDOHCだ。NAは4ATとCVTと組み合わせターボはCVTのみ。NAでもトルクがあり十分に実用性があるため、街中使いならNAでなんら不満はない。4ATとCVTでは10・15モード燃費で1.7km/LほどCVTが優位に立つ。実用燃費は不明だが、発売から約1か月のデータでは約65%がCVTをチョイスしたという。4ATのメリットは10万円強車両価格を抑えられること、静粛性がやや高い点だろう。とはいえ、CVTは変速ショックもなくスムーズだし、CVT特有の空走感や音だけが高まるという悪癖はかなり抑え込まれている。

乗り心地、静粛性ともクラストップレベル

オーバーヘッドコンソール
上級のXリミテッドスペシャル、カスタムRSに標準、X、Xリミテッドなどにオプション設定されるオーバーヘッドコンソールは「ママキッズプロジェクト」から生まれたアイディア
一方ターボは、十分以上と思わせる速さ。カスタムRSは、15インチタイヤとフロントスタビライザーの装着もあり、ハンドリングのしっかり感は一歩上だ。路面を捉える粘りも他のグレードよりも高い。しかし、少しの凹凸でも小さな突き上げが気になり、マンホールを乗り越えるようなシーンではドスンと身体が揺すられる。とはいってもデイリーユースでも心配は無用だろう。

ターボ搭載のカスタムRSのパワーがあれば、高速道路の右車線をリードすることもたやすいだろう。広大な荷室を持つだけにアウトドア派の要求にも応えてくれる。ロングドライブやフル乗車の機会が多いのならオススメできる。

装備も充実している。一例を挙げると、バック時にリバースにギヤを入れると自動でドアミラーが下向きになり、ドライバーをサポートする「リバース連動ドアミラー」にはリッターカー以上の上のクラスでも設定さえない車種も少なくない。インパネのロアボックスの剛性に不足を感じるなど、探せばチープさは散見されるが、実用上不足があるわけではない。中途半端なミニバンやSUVよりも「ユーティリティ」は確実に上。これは、軽カーが売れる時代なワケだと改めて確認させられた。

ダイハツ「タント」の公式ウェブサイトはこちら
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