ゴルフの醍醐味
500台限定で、現時点ではカタログモデルにはならないという。全長4240×全幅1775×全高1655mm。309万円 |
ゴルフのSUV風モデルといえば、ゴルフ2時代の「カントリー」を思い浮かべる人もいるだろう。現行型ゴルフは「R32」や「GTI」、「GT TSI」などが販売の多数を占めることからも「スポーティ」な印象を抱かせるが、本来の持ち味は合理的なパッケージングにあり、本場欧州でも当然そうした正当な評価を受けている。この新しい「クロスゴルフ」もその延長線上にあり、「ゴルフプラス」的なモデル。日本おいての「ゴルフプラス」は08年からカタログから落ち、実質的な後継車として「クロスゴルフ」が就くことになる。
装備は前後のスポーツバンパー、BBS製の専用ホイール、バイキセノンライト、ルーフレールなどによりひと目で普通のゴルフと異なるのがわかる。内装も専用ステアリングやロゴ入りのドアシルを装備している。
また、専用サスペンションにより15mm高めた車高もあり、悪路走破性を高めている。4WDではなくFFだが、日本では実用上それほど問題はないだろうし、ユーザーの大半は毎日雪とは無縁の生活を送る人ではないだろうか。そうはいってもGTIでスキーに行くよりも実用的で頼りになるのが「クロスゴルフ」なのはいうまでもない。
個性派のSUVを求めるなら
力強いのにファッショナブルなデザイン。リヤコンビのデザインはゴルフプラスを彷彿とさせる |
エンジンは1.4Lでターボとスーパーチャージャーのダブル過給器を備えるTSIに、DSGを組み合わせている。2.0Lエンジンよりもトルクフル、10・15モードで13.8km/Lという低燃費のよさは同車でも健在。ゴルフ譲り俊敏な走りが期待できるが、車高が高い分、まさしくゴルフプラスのような安定感のある動きになるのだろう。300万円は「GTI」など他のグレードを考えると安くはないが、得難い個性を身に付けている。日常使いはもちろん、ちょっとしたアウトドアシーンでも活躍するジャストサイズのSUVは大いに魅力。注目の試乗記は1月下旬から2月頭にはお届けできるはずだ。
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