輸入車/注目の輸入車試乗レポート

気軽に乗れるジープ・パトリオットの実力(3ページ目)

ジープシリーズの末弟「パトリオット」に試乗した。先代チェロキーなどのジープファンにはもちろん、初めてのジープとして乗るにはピッタリ。ボディサイズも日本で乗るにはジャストサイズだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

大人4人と荷物を積んでラクに移動

シート
先代チェロキーからの乗り替えなら居住性の進化を実感できるはず。定員は5人だが、大人なら快適なのは4人まで。「リミテッド」はレザーシートになる
天井の低さを感じさせるスタイルだが、車内に乗り込むと、ウインドウこそ小さいため開放感は少ないものの、決して窮屈ではない。170cmレポーターでは前後席とも頭上に感じさせるし、後席の足元も十分。ロングランでも疲れは少ないだろう。見た目よりも巧みで合理的なパッケージングと感じられた。

後席は6:4の分割可倒式シートで、助手席も可倒式なのでスキー板などの長尺物もラクに収納できる。ラゲッジもフラットフロア、真四角な形状のため使いやすい。ジープらしい巧みさを感じさせる。ウォッシャブルラゲッジボードは汚れに強く、取り外して洗うこともできる。

国産SUV対パトリオット

ラゲッジ
ウォッシャブルラゲッジボードは、名前の通り取り外して洗える。タイヤハウスの張り出しこそ大きめに感じるが、スクエアな荷室で実用性は高い。カーゴルームランプは脱着式で、取り外せばフラッシュライトに早変わりする
300万円を切る294万円から上は340万円そこそこ。インポートSUVとしては競争力のある価格設定だけに、ジープ好きには気になる存在だろう。10年までは行かなくても、長い付き合いをしたいというなら選択しても満足感は高いはず。

ただし、指名買いではないユーザーは迷いどころだ。トヨタRAV4や日産エクストレイルといった国産SUVと比較すると、割高感は覚えるのは仕方がない。「ジープ」というブランド力、高い4WD性能を埋めるだけのものが備わっていると思うが、ブランド力の感じた方や価値観には個人差がある。プレミアムガソリンを指定するなど、その経済性も考慮したい。

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