輸入車/注目の輸入車試乗レポート

気軽に乗れるジープ・パトリオットの実力(2ページ目)

ジープシリーズの末弟「パトリオット」に試乗した。先代チェロキーなどのジープファンにはもちろん、初めてのジープとして乗るにはピッタリ。ボディサイズも日本で乗るにはジャストサイズだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

エントリージープだが、らしさは健在

インパネ
ルーフが前方まで張り出している印象で、信号待ちで先頭車両になると信号機を見上げないと確認できないことが多い。インパネデザインは力強さとシンプルさが同居
パワーに関しては、必要十分という印象。とくに不満もない代わりに、劇的に楽しいわけではなく、飽きの来ない実用エンジンだ。可変バルブタイミング機構により、全域トルクフルを謳うだけのことはある。また、組み合わされるCVTも最新世代だけあって、変速はスムーズで音だけが高まるというCVTならではの悪癖も消されている。

ただし、運転していて最も気になったのが、ダッジ・ナイトロ同様に左足の置き場がないこと。長時間のドライブでは足が疲れてしまう。

安心感を支える高い安全性

装備
シフトの下に4WDのロックモードのレバーがある。普段はクルマ任せで走れるし、悪路などでイザというときにはレバーを引いて、前後輪のトルク配分を50:50に固定できる
前述したように、走行関係の安全、電子デバイスが充実している。ファッションとして乗るだけではもったいないくらいだ。ブレーキトラクションコントロール付きABSは、センサーがホイールロックを感知し、路面が滑りやすい場所でもステアリング操作を助けるほか、横滑り防止のESP搭載は当然、ESPにはERMと呼ばれる横転と車両のロール姿勢を監視し、必要となればトルクをカットし、フルブレーキングを行うことで車両を安定させるシステムを含む点が新しい。

安全装備だけではなく、オーディオにも力を注いでいる。「リミテッド」には、ボストンアコースティック製の9スピーカープレミアムサウンドシステムを搭載し、8チャンネルアンプや2.5インチツイーターなどを採用。想像以上に自然でハイクオリティなサウンドを楽しめる。

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