1500ccで十分
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ユニークなデザインを採用したインパネ。1眼メーターは左側に大きく速度計をレイアウトし、右下半分弱に回転計配置した個性的な意匠 |
1800ccと1500ccを用意した新型イスト。前者には4速ATを、後者にはCVTを組み合わせる。燃費のよさをアピールするCVTを全車に採用しなかったのは、1800cc搭載車が北米でも売られるためであり、アメリカ人にCVTは「NO!」といわれるため。1800ccはトルクがあり、高速道路でもまったくパワー不足を感じさせない。100km/h+プラスアルファまでの全域に渡り十分な力感だ。足はやや硬めで、全体的にはまずまずスポーティと感じた。しかし、4速変速ではもの足りなくエンジンがいいだけに少々残念だ。あと1速あれば、より洗練された走りになると思う。また、
スズキ・スイフトのように運転していてワクワクするような楽しさはあまりない。
1500ccに組み合わされるCVTは、音ばかり高まって加速感が追いついてこないというCVTならでの違和感もなく、音は静かでエンジン音が目立ってしまうほどだ。実用エンジンとして十分な働きをしてくれるので、11万円ほど安いだけだが1500ccが燃費も有利であるし、個人的にはベストなチョイスだと思った。スポーティな走りがほしい、ロングドライブを頻繁にするというのであればその限りではないが。
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